どの国でも公立学校改革は教育政策の核心課題だ。また改革の要諦は、競争を通して公教育の質を高めることだ。最近、日本ではこうした改革の真髄を見せる事例が注目を集めている。何よりも今年の高校別の東京大学合格者数で主要公立高は増えた半面、名門私立高は減少したということだ。公立高が自律的にさまざまな学力強化方法と創意的教育方式を推進し、競争力を備えた結果だ。
日本の公立高が復活した決定的な契機は03年前後に断行された学区制の廃止だ。韓国でいう平準化制度がなくなり、公立学校も私立のように生徒が学校を選べるようにしたのだ。その結果、公立高の間で生徒の選択を受けるための競争が激しくなった。各公立高が授業時間の拡大、週末の補充授業、教科別の特別講座、学校特性化プログラムなどで学力向上に乗り出した。公立高が忌避対象から選好対象に変わるという奇跡を生んだのだ。