「夏は細菌、冬はウイルス」という言葉がある。夏には細菌がよく繁殖し、ウイルスは生きられないということだ。ウイルスを保護する膜が単純で、温度が上がればDNAやRNAなど遺伝物質が簡単に破壊して死ぬ。一般的な季節性インフルエンザが夏に消える理由もこのためだ。
では、なぜ新型インフルエンザは暑さの中でも広がっているのか。国内の新型インフルエンザ患者は22日まで4人にすぎなかったが、23日から急増し、28日現在33人に増えた。24日から気温が上がり始め、25日からは20度を超えた。28日には昼の最高気温が31度を記録した。気温が上がる中、患者がずっと増え続けているのだ。