アジアサッカーに大歴史を記した日、朴智星は笑えなかった
2009年5月28日午前3時45分(韓国時間)、イタリア・ローマ。「彼らだけの祭典」だった欧州サッカー連盟(UEFA)チャンピオンズリーグ決勝戦がついにアジア人にも門を開いた。
主人公は韓国人の朴智星(パク・チソン、マンチェスター・ユナイテッド)だった。先発出場した朴智星は後半21分に交代するまで66分間にわたり活躍した。しかしアジアサッカー史に大歴史を記したこの日の朴智星は笑えなかった。「優勝できなければ個人的な意味は必要ない」としていた朴智星は、試合後に一言のインタビューもなくスタジアムを後にした。マンUはFCバルセロナに2対0で破れ準優勝に終わり、バルセロナはスペインのクラブとして初めてシーズン三冠を達成した。