「健康異常の金正日、韓国の国喪を考慮する余裕ない」
北朝鮮が、前大統領の逝去により韓国全体が事実上の国喪期間に入った中で2度目の核実験を強行した。衝撃に陥った韓国に「深い弔意」を表明した直後に核実験により韓半島の危機を高潮させた。典型的な「声東撃西」(東で叫んで西を撃つ)だ。この日明け方に北朝鮮のメディアが弔電を報道し礼儀を尽くすように思えたが、北朝鮮の内心は4時間後の核実験で確認された。
北朝鮮専門家らは特に今回の2度目の核実験はこれまで「東洋的倫理」を強調し韓国政府を非難してきた北朝鮮の態度とも矛盾すると指摘する。北朝鮮は1994年に金日成(キム・イルソン)主席が死去した当時、金泳三(キム・ヨンサム)政権が全軍に非常警戒例を出したことをめぐり重ねて非難してきた。2000年6月15日の第1回南北首脳会談直前に当時の林東源(イム・ドンウォン)国家情報院長が事前調整のため訪朝した際に金正日(キム・ジョンイル)国防委員長は林院長に、「金主席が逝去されたときに南側(韓国)は国喪中だったわれわれに敵対的な威嚇措置を取った」と述べた。