忠清南道公州市(チュンチョンナムド・コンジュシ)でビアホールを運営していたチェさん(51、女性)は店の運営が苦しくなり2006年1月に公州市新官洞(シングァンドン)の消費者金融から200万ウォン(約15万6000円)を借りた。年120%(法定利率の上限は年49%)の利率で毎日2万6000ウォンずつ、3カ月間で返済する条件だった。チェさんは当初、10日間ほどはしっかりと返済した。しかし約束を守れないケースが増えてきた。景気低迷で商売がうまくいかなくなったためだった。消費者金融は毎日のようにビアホールを訪れ、客のいる席のテーブルをひっくり返すなどの嫌がらせをした。彼らはチェさんに、「金がなければ薬を飲んで死ね。おれが死ねと言って本当に死んだ人もいる」と脅迫した。耐えきれなくなったチェさんは2006年7月に自宅で首を吊って自殺した。遺書には「死んでも消費者金融を許さない」と書かれていた。
理髪店を営んでいたキムさん(53)も2004年11月ごろ、同じ消費者金融から500万ウォンを借りた後、脅迫に苦しめられ翌年2月に自宅で首を吊っているところを発見された。キムさんの妻は警察で「消費者金融が家まで押しかけてきて嫌がらせし、車まで持って行ったのに、家まで競売に出すと言いだし夫が苦しんでいた。消費者金融が夫を殺したのも同然だ」と陳述した。