急騰するウォン、証券市場には「毒薬」になる可能性も
薬も過ぎれば毒になる。特に経済でそうしたケースが多い。景気低迷を克服するために放出した過剰な流動性が終局でインフレを起こすというのが端的な例だ。証券市場ではウォン上昇が外国人の「バイ・コリア」を触発する良い薬だとされた。すなわちウォンの価値が高くなれば為替差益を期待する外国人が韓国株を買い入れる。このおかげでウォンの価値はさらに上がり、これがまた外国人の買い越しを誘発する。
先月はずっと1ドル=1300ウォン台半ばにとどまっていたウォン相場は、この3日間で6.2%(84.3ウォン)上昇し1200ウォン台に入った。同じ期間に外国人投資家が1兆1000億ウォン(約857億円)相当の株式を買い越し、KOSPI指数は7.5%(97.68ポイント)急騰した。