７日、自ら命を絶った女優のチャン・ジャヨンさんが作成したとみられる「性接待の疑いが持たれている文書」で、本名が議論されている人々が、警察に召喚される見通しだ。

京畿道盆唐（キョンギド・ブンダン）警察署は１６日、「文書の筆跡を確認し、作成の経緯を取り調べている」とし「文書の実体が究明されれば、議論されている人々に対する召喚が必要になると思われる」と明らかにした。文書には、現職の放送会社プロデューサーや企業役員、報道機関の高位要人など約１０人の本名が書かれている。

警察は「報道機関を通じて入手した文書の筆跡鑑定を国立科学捜査研究所に依頼した」とし「チャンさんの遺族が焼却したという文書の灰を回収し、インクと朱肉の成分などが残っているかどうかも調査している」と話した。警察の関係者は「遺族は１２日、“ソウル三成洞（サムソンドン）の奉恩（ポンウン）寺で元マネジャーのユ某氏から１４～１６枚分の文書を渡され、読んだ後に焼却した”と述べた」と伝えた。

遺族は警察で「ユ氏が問題の文書を再び持ち去ろうとしたので、燃やしてしまった」と説明したという。警察は、チャンさんの携帯電話に録音されている通話内容も一部入手した。警察の関係者は「録音された通話に周囲の人物とチャンさんの葛藤していた内容が含まれている」とし「詳しい調査が必要な部分だ」と話している。これを受け、警察はチャンさんの自殺前の行動を確認するため、周辺の人物の携帯電話の通話内訳と電子メールの記録を調査することにした。

盆唐署のオ・チヨン刑事課長は「日本に滞在しているチャンさんの所属事務所のキム某代表と連絡を取ろうとしているが、コンタクトが取れずにいる」とし「チャンさんが文書を作成したのが本当なのか、もし本当ならば、性接待の疑いが記されている文書の内容が事実なのかを詳しく調べたい」と話している。