基礎生活受給者に支給する１０億ウォン（約６５５７万円）を横領した公務員が摘発された。

監査院は１０日、「全羅南道海南郡（チョンラナムド･ナムヘグン）の７級公務員が５年間にわたり、基礎生活受給者に支給する生計費と住居費１０億ウォンを横領した事実が明るみになり、警察に捜査を要請した」と明らかにした。

監査院によると、海南郡の村事務所で福祉費支給業務を担当している女子職員（７級）のチャン某容疑者（４０）は２００２年６月から２００７年９月にわたり、夫と息子を基礎生活受給者の名義として３４の借名口座を作った。チャン容疑者は支給費の資料を作成しながら、毎月１人から最大３６人の対象者ではない人を生計・住居費の対象者に入れ、５年間で７５８人分の福祉費３億６０００万ウォン（約２３６０万円）を横領した。また基礎生活受給者に支給する生計費と住居費１６２４人分の６億４０００万ウォン（約４１９６万円）を横領した。監査院の調査で、チャン容疑者は「５億ウォン（約３２７８万円）を母親に現金で与え、残りの５億ウォンは土地や自動車の購入代金、海外旅行費などとして使用した」と述べた。

横領前に建物２軒、林野４つなどを所有していたチャン容疑者は、横領後には海南邑（ヘナムウプ）の建物を一戸購入し、夫名義でオートバイ（ハーレーダビッドソン）も購入していた。警察は１０日、チャン容疑者を緊急逮捕した。