北朝鮮が、昨日始まった韓米合同軍事演習「キーリゾルブ」を問題視し、南北(韓国・北朝鮮)間の通信手段として唯一残っていた軍同士の通信を一方的に遮断する措置を取った。
これによって、南北軍事境界線を経由し北朝鮮の開城(ケソン)工業団地を出入りしていた韓国人要員が足止めされた。昨日、開城工業団地に入ろうとした韓国人約700人が、北朝鮮軍から名簿の通報を受けられなかったために足止めされ、同日、韓国に戻る予定だった約80人の正常な帰途も遮断された。もしかすると開城工業団地に残っている韓国人労働者およそ500人が足止めされ「人質」になる可能性すら排除できない厳しい状況である。