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【噴水台】柚子9個

2009.02.16 16:46
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冬はやはり冬だ。 「36年ぶりに最も暖かい2月上旬」(気象庁)と言っていたが、この数日間で水銀柱は大きく落ちた。 気温が上がったり下がったりすると風邪をひきやすい。 こういう時に備えて初冬に「柚子清」を作る主婦はかなりいるはずだ。 よく実った柚子を皮ごと薄く切って蜂蜜や砂糖に2カ月ほど漬ける。 これに水を入れたのが柚子茶だ。 子どものころ風邪で辛かった時、せつない思いで熱い柚子茶をフーフーと冷ましながら飲ませてくれた母の姿を覚えている人も少なくないだろう。

 
柚子の原産地は中国揚子江流域だ。 韓国に伝えられたのは新羅(シルラ)文聖王(ムンソンワン)当時の840年だ。 張保皐(チャンボゴ)が唐の商人から種を得て南海岸一帯に蒔いた。 その恩恵に受けたのは慶尚南道(キョンサンナムド)南海(ナムヘ)だ。 ここの柚子は香りが強く甘みがあったため、昔から訪れる人が多かった。 半面、生産量は特に少なく、他地域のものより値段が高かった。 南海の柚子を1970-80年代に「大学木」と呼んだのもこのためだ。 20年になる木が数本あれば長男の学費を心配する必要がなかった。 今は裁培地が大きく増え、これも昔の話になってしまった。 そうだとしても南海で生まれて育った人なら柚子にまつわる話がないはずはない。 詩人コ・ドゥヒョン(46)もそうだ。

20年前のある冬の夜のことだ。 慣れないソウル生活、生活に疲れて帰宅した貸間に小包一つが届いた。 ひもでくくられた小包にはくねくねと力を入れて書かれた雑な文字。 母だった。 包装を解くだけでかなりの時間がかかった。 馬糞紙を数枚はがすとまた表れる着古した肌着、足袋一足、古い手袋。 ついに紙の塊の中から顔を出したもの、もしかすると傷むのではないかと宝のように大事に送った南海産の柚子9個だった。 「大きな家の後ろ塀にある木に柚子がおいしく実り、幾つか入れておくから、寒い時に柚子茶にして飲みなさい。苦労が多いだろうが、春になればまたいいこともあるはずだ。人はみんな自分より下にいる人を見て生きるものだ。辛くても辛抱して、体にだけは気をつけなさい」。 詩人は解いた包みをくるんだり開いたりし、その夜ずっと眠れなかったという。 母の手紙の文はそのまま代表作『遅く届いた小包』の一節になった。

この2カ月間、倒産・廃業した自営業者が42万人にのぼるという政府の統計が出てきた。 実質失業者の数も400万人に迫っている。 生業を失った家長の切迫した心情は誰にも分からない。 近くにそういう人がいれば、凍った心を解かしてくれる柚子茶1杯をもてなすのもよいだろう。 奈落から人を救うのは時には茶の一杯、詩の一節、うどんの一杯であるのだから…。

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