北朝鮮の長距離ミサイル発射実験が迫っているという情報が後が絶たない。 北朝鮮が咸境北道花台郡舞水端里(ハムギョンブクド・ファデグン・ムスダンリ)基地にテポドン2号と推定される物体に続き、ミサイル発射装備を運ぶ徴候を情報当局がとらえた。 ミサイル発射に必要な遠隔測定装置を組み立てる動きが米偵察衛星によって確認された、というCNNの報道もあった。 北朝鮮の労働新聞は突然、宇宙利用権を持ち出した。 西海(ソヘ、黄海)5島の海上で操業中だった中国漁船が一斉に姿を消すという‘異常徴候’もあった。 北朝鮮が近く問題を起こすかもしれないという懸念が強まる尋常でない雰囲気だ。
にもかかわらずソウルは不思議なほど静かだ。 北朝鮮の挑発の可能性に対する警告が連日出ているワシントンとはあまりにも対照的だ。 北朝鮮が政治軍事的対決状態の解消に関する南北間合意の全面無効化と西海北方限界線(NLL)関連条項の一方的な廃棄を宣言した際、‘ローキー(low-key)対応’を前面に出して沈黙したように、今回も政府は無策傍観で一貫している。 北朝鮮の一挙手一投足に一喜一憂せず、原則と一貫性を持ち毅然とした態度で対応するということだ。