政府がソマリア沖に艦艇を派遣することを決定したのを受け、海軍が作戦計画を立てようと腐心している。政府が苦しい経済状況を考慮し一時は派遣を保留すると考えを変えたりもしたが、最終的にこうした決定を下したことは望ましいことだと言えよう。
アデン湾とソマリア沖はスエズ運河を通じて欧州につながる重要な海上貿易ルートのひとつだ。国際海事局が発表した海賊事件報告書によると、昨年だけでこの海域で111件の海賊事件が発生しており、このうち40隻余りの船が拉致された。2006年以降、韓国籍の船舶と船員が被害に遭った海賊事件は9件で、このうち7件がソマリア沖で発生した。したがって韓国籍の船舶と船員の安全を保障するため海軍の艦艇の派遣は避けられない決定だった。