「ソウル・竜山(ヨンサン)再開発地域のビルで発生した立てこもり住民死亡事件」に関連した記者会見が昨日、2回あった。午前には民主党を含む野党と民生民主国民会議など社会団体が会見を開き「2月1日にソウル清渓(チョンゲ)広場で、竜山惨事の被害者を追慕し、MB(李明博大統領のこと)悪法を阻止するための国民大会を開催する」と明らかにした。午後には竜山惨事関連市民団体の集い「汎国民対策委員会」が「今週土曜日から週末ごとに清渓広場で追慕大会を開く」と発表した。
同時に全国にかけて焼香所を設置し、追慕のろうそくデモを開くという。昨年、米国産牛肉の輸入に反対した、牛海綿状脳症(BSE)をめぐる波紋から始まったろうそくデモを連想させるから残念だ。もちろん惨事の犠牲者を追慕するのは必要とされる。しかし敬虔(けいけん)であるべき追慕行為が、ろうそくを手にした街頭デモに広がっては困る。惨事が街頭デモの口実になってはいけない。