ロッテ百貨店は21日、「シャネル化粧品と売り場(7カ所)の契約を解約したのに続き、残りの売り場(18カ所)についても位置や面積の調整を交渉する方針だ」と明らかにした。ロッテ百貨店の関係者は「メイン売り場(7カ所)の改編が終了したので、残りの化粧品売り場についても予定通りに、売り場の効率性を高める案を用意する」と話した。通常、デパートの売り場の改編は大型店舗から中小店舗に拡大していく。売上げの不振を理由にシャネルの化粧品売り場を調整するだけに、残りの店舗も改編の対象となる。シャネルは今回撤収する売り場(7カ所)で、ブランド化粧品の売上げ(4~6位)を上げている。残りの店舗では規模にもよるが、2位から8位を占めている。シャネルはロッテ百貨店(25店舗)に化粧品売り場を設けており、ここで国内売り上げの約40%を上げている。
さらにシャネルは7カ所の売り場以外の化粧品売り場や、ブティック(衣類、ハンドバッグ売り場)でロッテと今後も協力関係を維持していくことに変化はないとしながらも、対応策を打ち出している。まずロッテ百貨店本店と蚕室(チャムシル)店にあるシャネルのメーキャップ・スタジオを近くのデパートに移転させることにした。同時に、「アヴェニュエル」(Avenuel)が発行する雑誌のほか、本店屋外でもシャネルの広告を打ち切ることに決めた。