『ひとつの愛』『ひまわり』をはじめ多くのヒット曲を出してきた歌手パク・サンミンが事業家になる。問題はこれまで経験してきたこととは完全に異なる分野で新しいビジネスに挑戦するという点だ。中央アジアのカザフスタンで鉱山を開発する事業だ。現地政府から借り受けた鉱山で金をはじめとする各種資源を採掘・加工して販売するという計画だ。このため来月に現地に向かい鉱山開発者としての第一歩を踏み出す。

パク・サンミンは５年前から鉱山開発を準備してきた。自分の姓を取った「パクスＰＮＰ」という会社も設立した。すでに１０回近く現地を訪れ事業を準備してきた。キルギスタンに現地法人も設立し従業員がすでに勤務している。初期準備が完了し来年３月に本格的に開発を始める。

これまで芸能人の事業といえば、通常は飲食店やカフェをはじめとした副業水準だったり、エンターテインメント分野がほとんどだった。そうした点から、鉱山開発をしたいというパク･サンミンはまったく別格だ。

パク・サンミンは個人投資家の資格で事業権を獲得した後、１００％韓国資本でプロジェクトを進めてきた。当初は投資家がおらず苦労もした。周囲の知人らに事業計画をどれほど説明しても乗り出そうという人はいなかった。普段から他人の世話を焼くのが好きな性格のパク・サンミンは、この過程で周辺の知人らに対する寂しさを感じることも多かったという。

「名前も見慣れない国の鉱山開発だから関心を引けなかったようです。すぐには投資家が現れなかったんですから。ふだんから人助けをたくさんしてきたと思っていますが、こんな目にあったのでちょっとむなしかったですね。でもいまは準備をすべてしっかりと終え、立派な同業者もみつけました」。

パク・サンミンの事業パートナーは、お笑いグループ‘カルトゥ’のチョン・チャヌだ。ここに事業手腕のある２人の友人が加わり、４人がともに開発事業を進める。パク・サンミンとチョン・チャヌが最も多くの権益を持つ。

１６年間歌手一筋に歩んできたパク・サンミンには異色の冒険だ。しかし彼は意欲的に挑戦する計画だ。

「普段から正確が計算的でなく、他人の言葉は無条件で信じてみる性格です。事業家としては適当ではなないでしょう。でも細かく準備してきたからうまくいきますよ。２００９年には歌手パク・サンミンと事業家パク・サンミンをともに見守ってください」