司法試験が開始されて以来、視覚障害者が初めて合格した。２５日、第５０回司法試験最終合格者発表で視覚障害者・チェ・ヨンさん（２７、ソウル大学法学部卒業）が法務部から合格通知を受け取った。視覚障害者が司法試験２次試験に続き、３次試験（面接）に合格したのはチェさんが初めてとなる。

チェさんは「本を読めない視覚障害者が司法試験に合格したのはこの上なく幸せなこと。教材をコンピュータ音声ファイルにし、試験の準備がきるように助けてくれた鄭寅旭（チョン・インウク、１９９９年他界、江原産業前会長）福祉財団と大学の後輩に感謝している」とし「視覚障害者が大学進学や試験勉強をあきらめないように政府レベルで著作権問題の解決など制度的な支援をしてほしい。今後、障害者を含む社会的弱者を手助けする法曹人になりたい」と話した。

今回の司法試験には実の姉妹であるソン・ミンジョンさん（２８、成均館大学法学部卒業）、ソン・ジヨンさん（２４、ソウル大学法学部卒業）が初めて同時に合格した。２人の姉妹は宋哲鎬（ソン・チョルホ、５９、第２４回司法試験合格）前国民苦情処理委員長の娘（２番目と３番目）にあたる。伯父が宋正鎬（ソン・ジョンホ、６６、第６回司法試験合格）元法務部長官の法曹人一家だ。

◆ソウル大学出身者が減少＝今年の司法試験は最終合格者（１００５人）のうち、女性が３８２人（３８．０１％）を占めた。第４９回司法試験に比べ、女性の合格率は３．１％増え最高記録を更新した。大学別の合格者数ではソウル大学出身は２７５人（２７．４％）で昨年に比べ、５０人減少した。一方、高麗（コリョ）大学出身の合格者は２４人増え１８２人（１８．１％）だった。