◆予測できない状況=問題は今後ドルがどれだけ上がるかだが、具体的な数字を提示する人はいない。新韓(シンハン)銀行のチョ・ジェソン次長は「1ドル=1314ウォンが抵抗線」とし、「しかしその線を越えれば1400ウォンまでいくこともある」と話す。三星(サムスン)先物のチョン・スンジ研究員は「ドル安要因はないとみてもよい。1350ウォンまでウォン安ドル高が進むだろう」と予想した。
こうした発言のように、外為市場には悪いニュースばかりが続々と待ち受けている。なにより9月までに142億ドルを記録した経常収支赤字も当面は好転を期待するのが難しい。世界的な景気低迷で輸出が不振であるうえ、ウォン安ドル高によって輸入額が増えることが予想されるためだ。