警察が、インターネットでのデマや悪質な書き込みに対する集中的な取り締まりに乗り出す。

常習的に悪質な書き込みを繰り返すネットユーザーについては拘束捜査する方針だ。

警察庁サイバーテロ対応センターは５日「６日から１カ月間、全国のサイバー捜査要員９００人を総動員して虚偽事実の流布や悪質な書き込み行為を取り締まる」と明らかにした。

対象となるのは、▽個人・団体に対する虚偽の事実を流布したり悪質な書き込みをする行為▽インターネット掲示板、電子メール、携帯電話のショートメッセージ（ＳＭＳ）などを通じた脅迫▽恐怖心や不安感を誘発するサイバーストーキング行為－－などだ。

梁根源（ヤン・グンウォン）センター長は「チェ・ジンシルさんのようにインターネットのデマと悪質な書き込みで本人と家族が苦痛を感じるケースが急増している。常習的で悪質な書き込みをするネットユーザーは拘束捜査を原則に最後まで追跡・検挙したい」と述べている。また、「行為自体は軽微だとしても、及ぼす影響と被害範囲を総合的に判断し、積極的に司法処理するだろう」としている。

警察はこうした悪質な書き込みをするネットユーザーに対し、▽刑法上の侮辱罪、脅迫罪、死者に対する名誉棄損▽情報通信網利用促進法上のサイバー名誉棄損、サイバーストーキングなどの法条項－－を適用する。

警察は情報技術（ＩＴ）専門家により構成されたサイバー名誉警察２４４８人の協力を得てモニタリングを強化する方針だ。また悪質な書き込みによる被害が発生した場合にはすぐに該当する書き込みを削除するよう各ポータルサイトに要請することにした。被害者らには、悪質な書き込みやデマがインターネット上に掲載された場合にインターネットの証拠資料を確保し、すぐに通報するよう求めている。