安定を取り戻しつつあった金融市場がまた揺れている。急上昇した株価がまた下落に転じ、韓国ウォンも大きく値下がりした。「外国人投資家が保有する70億ドル規模の国債が9、10月に償還期限を迎えるため大量の資金が流出するのでは」(債券発の9月危機説)という懸念は消えつつあるが、国内外の経済環境が依然として不確実なため、金融市場の不安定な動きが続いている。
9日の総合株価指数(KOSPI)は22.15p(1.5%)安の1454.5pで取引を終えた。米政府による政府系金融機関救済で前日のKOSPI指数は反発(72.27p)、引き続きニューヨーク株式市場でダウ平均株価も上昇したものの(2.58%)、その流れは続かなかった。むしろ外国人投資家を中心に利益確定の売りが出て、指数を押し下げた。