「ＬＰＧＡの金脈だが、競技に対応するためにコース研究に没頭し、同伴者との親交には無関心だ」。

ＬＰＧＡが英語試験カードを取り出したのは、現在４５人にのぼり今後も増える見込みの韓国選手をけん制するためだ、というのが大半の意見だ。

だが、公然とそう言えるものでもない。 ＬＰＧＡが主張する英語の試験の名分はプロアマ大会だ。

プロアマ大会で韓国選手が英語を話せず、同伴者に悪い印象を与え、ＬＰＧＡツアーの収入に悪影響を及ぼす、ということだ。 実際、韓国選手とプロアマ大会に参加した同伴者からは多くの不平が出ている。

大会前に選手とアマチュアが同じ組で回るプロアマ大会は、ツアーを支える行事の一つだ。 プロアマ大会に出るアマチュアゴルファーは参加名目でお金を出すのが一般的だ。 ＬＰＧＡツアーは１組当たり約２万４０００ドル（約２７５０万ウォン）を稼ぐという。 参加者の中には大会タイトルスポンサーの社長など大物が多い。

選手は練習ラウンドをしながらアマチュア参加者にレッスンをし、プロアマ授賞式パーティーでは対話をしながら親交の時間を持つ。

しかし韓国選手はプロアマでコース研究に過度に集中する傾向がある。 ショット練習をし、メモを取りながらコース攻略を研究する。 プロアマの授賞式には参加しなかったり、少しだけ顔を出して帰るケースも多い。

国内でもゴルフ選手はプロアマ大会に消極的だ。 韓国女子プロゴルフ協会（ＫＬＰＧＡ）はプロアマ大会に選手のキャディーが出られないよう規定まで作った。 選手が同伴者に配慮せず、キャディーとコースの攻略方法ばかり相談するからだ。

ＫＬＰＧＡの関係者は「プロ選手ならば同伴者への配慮が大切だ」と述べた。 プロ意識の不足した選手が英語の試験を招いたということだ。