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北朝鮮女性スパイ、‘性ロビー’で将校から軍事機密入手

2008.08.27 16:04
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 北朝鮮でスパイ教育を受けた30歳代の女性が偽装脱北し、韓国で入手した軍事機密を北朝鮮に伝える活動をしてきた疑いで、警察に検挙された。

水原(スウォン)地検・京畿道警・国軍機務司令部(機務司)・国家情報院(国情院)などで構成された合同捜査本部は27日、偽装脱北した後、国内で軍将校3-4人や脱北者団体幹部と接近しながら入手した軍事機密などを北側に伝えてき疑い(国家保安法違反)で、ウォン・ジョンファ容疑者(34、女)を逮捕した、と明らかにした。

 
ウォン容疑者は自身が居住する水原近隣の軍部隊の将校に‘性ロビー’活動で接近し、軍事機密を取り出した後、これを電子メールで北朝鮮に伝えてきた疑い。このために意図的に警察官と結婚したと伝えられている。

ウォン容疑者は05年に北朝鮮を脱出した後、首都圏内の軍部隊で安保教育活動(講演)をしながら、軍部隊施設を撮影した写真や軍事地図、武器情報、軍関連書類などを入手し、中国にいる北朝鮮保衛局の幹部に伝えてきたという。

また捜査当局は、この女性の活動を支援した継父A(63)を国家保安法の会合・通信容疑で、近隣軍部隊の政訓将校B大尉(25)を国家保安法上の非告示罪容疑でそれぞれ逮捕した。

さらにウォン容疑者のロビー活動を受けながらスパイ活動を助けた要人が警察公務員や出入国管理事務所の職員、地方自治体の公務員などにも数人いるとみて捜査を拡大している。

ウォン容疑者は05年に北朝鮮を脱出、脱北者教育施設である竜仁(ヨンイン)市の「ハナ院」で8週間ほど社会適応教育を受けた後、国情院によって「カ」級脱北者(北朝鮮で高等教育を終えたエリート)に分類され、安保教育員として活動してきた。

今回のスパイ事件は、昨年12月に息子と娘を連れて米ロサンゼルスに密入国した脱北者キム・ヨオクさん(46)が「韓国に定着した脱北者の中に北朝鮮特殊教育を受けて偽装脱北したスパイがかなり活動している」と証言した後に発生したもので、注目を集めている。

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