ドイツ人女性のレナテ・ホンさん（７１）がついに半世紀ぶりに願いをかなえた。

１１泊１２日の訪朝日程を終えて５日、ドイツ・フランクフルト空港に到着したレナテ・ホンさんは「先月２５日、北朝鮮平壌（ピョンヤン）に着いた際、順安（スンアン）空港の入国ゲートで２人の息子ペーター（４８）、ウベ（４７）とともに、出迎えた夫ホン・オックンさん（７４）に会った」と回想した。

６１年４月、北朝鮮人留学生だった夫ホンさんと旧東ドイツのイエナ駅で涙の生き別れをした後、４７年ぶりだ。レナテ・ホンさんは「夫が空港で出迎えてくれるとは全く予想していなかった」とし「あまりにも興奮し、胸が震えて再会の瞬間は何も言えなかった」と語った。

レナテ・ホンさんは「北朝鮮に滞在する１２日間、いつでもホン・オックンさんと自由に会うことができ、十分話すことができた」とし「平壌を含め妙香山（ミョヒャンサン）など付近の観光地に、１泊２日の日程で家族旅行もした」と話した。

ホンさんは「家族がともにした１２日があまりにも速く過ぎてしまい残念だ」とし「別れるとき、胸が裂ける思いだったが、空港に見送りに来た夫、腹違いの娘と後日を約束し、別れのあいさつをした」と話した。