【社説】尖角、千島は差し置いてどうして独島だけなのか
米国地名委員会(BGN)が昨年8月、独島(トクト、日本名・竹島)以外の異なる領土紛争地域にも「主権未指定地域」と変更の決断を下していたが、独島の場合だけ関連サイトに掲示していたことが明らかになった。ロシア・日本間の紛争対象である千島列島からは既存の「ロシア領」が抜けた。日本が領有権を主張しており、中国と紛争中の尖閣諸島も同じだった。しかしBGNのサイトでこの地域はまだロシア領、日本領に分類されているという。その点から見れば二重の規定だと非難を浴びる。
韓国の独島領有権削除に関する韓国側の質疑にBGNは「1977年、独島をリアンクール岩礁だと表記することにした政府政策に符合するように、単純にデータベースを整理したもの」と釈明した。米国務省も「BGNが立場を変えたのではなく、米国既存の立場どおり一貫性を守ろうとしたものだ」と説明した。しかしこのような釈明だけでは理解できない。どうして独島だけに触れたのかを説明することができないからだ。データベースを整理するとまったく同じように分類された異なる紛争地域も一度にまとめてする方が効率的ではないのか。30年余りの間じっといていて、ここに来て行動を取ったのはなぜか、いちばんの疑惑に対しても米国は何の釈明がない。