北朝鮮が、昨年10月4日の南北(韓国・北朝鮮)首脳宣言(以下10.4宣言)を国際社会の懸案としてアピールさせようとしているのを受け、新政権発足後に始まった南北関係の停滞が国際舞台にも広がる様相となっている。
東南アジア諸国連合(ASEAN)地域安保フォーラム(ARF)に次いでイラン・テヘランで開かれている非同盟運動(NAM)諸国会議閣僚級会合(27~30日開催)でも北朝鮮が「10.4宣言履行への支持」を合意文書に盛り込もうと努め、これまで「対話中断」のレベルにとどまっていた南北関係が「国際社会との連携」をめぐる競争に突入する局面だ。