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「安重根義士、最後の直筆」中国で競売に

2008.06.19 13:23
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安重根(アン・ジュングン)義士が最後に書き残した直筆作品が、中国のオークションに出品された。伊藤博文元首相狙撃から来年で100年になるのを前に、遺体発掘さえ事実上失敗した状況で、貴重な遺品が外国で競売されることになった。

 
人民日報のインターネットサイト、人民網は18日「伊藤博文当時朝鮮総監を狙撃した安重根義士の最後の直筆作品が、驚くべきことに中国で発見された」と報道した。「21~22日、北京の亜洲ホテルで行われる“2008中拍国際春季大型芸術品オークション”で安義士の作品が競売される予定」だということだ。

これに先立ち19~20日には展示会が行われる。オークションの主催者は安義士の作品を広報用の招待状にも印刷し配布したと、人民網は伝えた。作品の所有者については明らかにしなかった。安義士の文字は「臨敵先進為将義務」という8文字を縦書きで2文字ずつ右から左へと書いた作品だ。「敵に出会えばまず(戦おうと)前に出るのが大将たる者の義務」という意味だ。

署名には「庚戌三月於旅順獄中大韓国人安重根」と書かれ、薬指を切った左手の手形が押されている。庚戌年(1910)3月は安義士が死刑宣告を受け、旅順の監獄に収監されていた時期だ。安義士は『東洋平和論』を著述した同月26日に殉国した。

安義士の筆跡について人民網は「黄ばんだ紙の上にも、力あふれる筆力で、作品を見た人の目を驚かせている」と評価した。主催者は「激動の東アジア近代史を背景にした安義士の作品が発見されて今回のオークションに出されたことによって、このオークションがさらに大きな意義を持つことになった」と話した。


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