「ストレスは避けられないものだが、必ずしも悪いことばかりではない」。ストレス研究の権威者である米国ロックフェラー大学のブルース・マッキーエンの主張だ。 ストレスを受けた時に分泌するホルモンは、周囲の環境に対する認識を強化し、視力と聴力をやや向上させ、筋肉をより活発に動かす。 私たちが複雑な道路で事故を起こさず運転できるのは、このホルモンのおかげだ。
マッキーエンはこう言う。 「ストレスは身体を保護する。 ストレスを受けた人は周辺環境を警戒し危険を避けるために計画を立てる。 半面、楽しくて楽観的な人はワナに向かって進んでいることも気づかないだろう」。